2008年05月31日

江東区の事件について

江東区の事件発生から約1ヵ月。容疑者が逮捕されました。
容疑者の心の闇や残虐性、警察の捜査のあり方については、他のサイトやメディアに任せるとして、ここでは、「住まいの防犯豆知識」的な視点から、なぜこのような事件が起きてしまったのか?
被害にあわない為に何に気をつければ良いのか?
を考えていきたいと思います。

事件のあった現場は、JR京葉線「潮見駅」から徒歩数分の線路沿いに建つ新築マンションの最上階(9階)で、未入居の部屋も多い。
東京23区内で駅から数分と聞くと、知らない方はにぎやかな場所を想像されるかも知れませんが、この地区は、もともと埋立地で周りは運河で囲まれた小島のような地形。
東京から電車でディズニーランドに行ったことがある方ならなんとなくイメージできるかも知れません。
中央部はファミリーマンションが何件も建っていますが、現場は運河沿いで周辺は、事務所、倉庫、空き地といった立地。
ニュースの映像からも分るとおり、ほぼ孤立した状態でマンションが建っています。

一言でまとめると「地域の力」が極めて低い。若しくは、発揮されにくい場所です。
詳しく説明すると...

・線路の近くにたっている為、物音に鈍感になりやすい。

・両隣が空室。これも同様に物音などに気づかれにくい状況にあります。

・マンションの上階は通りからも見通せない為、死角になりやすい。
 (マンションの空き巣被害も実は最上階は意外と多い)

・店舗、一戸建、マンション、学校などが混在する標準的な住宅地では
 無いので地域の目と言う物が皆無といっても良い。

・ただでさえ近所づきあいが希薄なワンルームマンション。それが、
 孤立した場所に建っていて、しかも新築。
 このような状況ではコミュニティの形成が極めて困難です。

防犯的に考えると、好ましい立地とは言えません。

建物のハード面のセキュリティはどうかと言うと、オートロックと
防犯カメラが数台と言う、まあ賃貸マンションとしては平均的なもの。
この立地状況で平均レベルで良いのか?と言う疑問は残りますが...
マンションの防犯と言うと空き巣などのいわゆるドロボー対策にばかり目が行きがちですが、そればかりではないと言う事を、貸す方には特に理解していただきたい。

graph1.JPG

このグラフ何かわかりますか?

答えは、強姦の発生場所の比率です。

変に不安を煽るような事はしたくないので、この手の話題にはあまり触れたくなかったのですが、そうも言っていられませんので...

状況は様々でしょうが、実に半分近くが、住宅内で起きています。
寝ているところに忍び込んだり、宅配業者や転居の挨拶を装ったり、
今回の事件のように、鍵を開けた瞬間に押し入ったり。

では、どうすれば良いか?
・まず、就寝中に忍び込まれるケースですが、意外に思われるかもしれませんが、マンションの最上階は実は非常に狙われやすいんです。
上の方だからと、油断して窓を開けっぱなしにしている事が多く、屋上からバルコニーに飛び降りたり、雨どいなどをよじ登ったりすれば簡単に侵入できます。先にも書いたとおり、上階は人目につきにくい場所でもあります。
女性の一人暮らしの方は、必ず窓を閉めてください。
どうしても開けたい場合は、補助錠などを利用して簡単には開かないようにしましょう。

・来訪者に対しては、不用意にドアを開けないようにしてください。
ドアスコープなどで確認し、チェーンロックをしたままで対応しましょう。もし「失礼なのでは?」と思うのでしたら、はっきり「最近物騒なのでこのままで失礼します」と断ればよろしい。それで文句を言うようなやつなら、追い返しても問題ないでしょう?

・鍵を開ける前に、まず周囲を確認しましょう。
開けたら、大きな声で「ただいま」家に人が居なくてもです。
出来れば、タイマーで照明が自動で点灯するようにしておくと尚goodです。
そして、素早く入りすぐに鍵を閉める。
入るときはもちろん、外出するときも同じように気をつけてください。
チェーンロックしたまま、一旦ドアを開け周囲を確認した上で「行ってきます」と言ってからチェーンを外し外出するくらいやっても、やりすぎではありません。

大掛かりな事は、管理会社や大家さんに相談が必要ですが、今すぐ出来る事も沢山あります。後悔する前にぜひ実践してください。

とりあえず、使えそうなグッズをのせておきますので参考にしてみてください。











posted by まちお at 01:03 | 東京 ☔ | Comment(2) | TrackBack(0) | 住まいの防犯
この記事へのコメント
まちおさん、こんにちは。
江東区と言えば、私が少年時代を送った場所ですから、なんとなく土地勘もありますので嫌な事件でした。

私の住むマンションは、ファミリータイプなので、居住者とのコミュニケーションはとても出来ていると思っています。
ただ、ワンルームマンション等ではそういった事がなかなか出来ないのかもしれませんね。
挨拶一つで被害を回避できる事も多いと思います。
挨拶は、地域住民の繋がりを強化し、犯罪を犯そうと侵入してきた人間も、挨拶をされて未遂に終わる事もあると聞きます。
そういった小さな事から、防犯意識というのが高められると思うんですけどね。
人と人との温かさというものが、防犯を減らす力がある事を、私は信じたいです。
Posted by 招き猫 at 2008年06月05日 14:00
遅レスすみません。

犯罪を起こさせない事。犯罪者を生まない事。
このどちらにも、大きく影響を及ぼすのが、コミュニティだと思います。
家族、友人、ご近所、多くの人との関わりの中で人は生きています。
即効性は、あまり無いかもしれませんが、続ける事でやがて大きな力になる。
ボクはそれを信じています。
Posted by まちお at 2008年06月11日 23:42
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